Pornhage

はげ治療法考察ブログ。残念ながらPorn要素はありません。

エロいやつほどハゲる?

筆者は中高生の頃、ある都市伝説に怯えていた。

それは、

「オ〇ニーをするとハゲる」

というもの。

この俗説、ハゲ関連の話題になるとしばしば出現する。将来ハゲることに怯えて、オ〇禁を検討した男子諸君は多いのではなかろうか。

ただの迷信と切り捨てたいところであるが、筆者の周りで毛髪の悩みを抱えている友人たちを思い浮かべると、ある共通点が思い浮かぶ。 皆、エロいのである。三度の飯よりもおねえさんが好き、日々鍛錬に励む強者揃いなのである。 仮に"エロ=ハゲ"理論が真なのであれば、日々の鍛錬が毛髪を弱体化させているという事実に男子諸君は戦々恐々とせざるを得ない。 しかし、この手の話題、皮膚科で真偽を確かめるのも憚られる。

本ページでは、男性陣が抱える不安と悩みに斬り込んでいく。

結論

加藤鷹やしみけんはハゲてない。以上、おわり。

考察

現在主流の"エロ=ハゲ"理論は、以下の三段論法によって構成される。

  1. エロい人間は男性ホルモンが多い
  2. 男性ホルモンが多いとハゲる
  3. よって、エロい人間はハゲる

  4. については、男性ホルモンであるテストステロンやジヒドロテストステロン(DHT)が性欲を司るホルモンであることから、間違いとは言えない。 「英雄色を好む」という諺には科学的裏付けがあるのだ。

  5. であるが、オ〇ニーをすると「テストステロン」という男性ホルモンが増加することが報告されている(要出典)。 また、テストステロンが5αリダクターゼと結合することで、DHTに変換される。 そして、毛乳頭細胞にあるDHT受容体が強力であるほど、脱毛が促進されると考えられる。

ハゲるかどうかはこの"DHT受容体の活性”で決まることが知られている。 つまり、DHTが増えようが増えまいが、DHT受容体の活性が穏やかであればハゲない。 実際、AGA患者とふさふさの一般人で、ジヒドロテストステロンの血中濃度が大きく変わらない場合もあるようだ(要出典)。 逆に、受容体が敏感であれば、ジヒドロテストステロンの血中濃度が高いほどガンガンハゲていくということになる。 しかしまあ、DHT受容体が敏感なのであれば、致そうが致さまいが体内に常時存在する男性ホルモンの影響でガンガンハゲていきそうなものである。1人で(または複数人で?)エッチな行為をしたところで、毛髪への影響は誤差の範囲のように思える。 むしろ我慢する方がストレスで体に悪いのである、そうではないだろうか。 男子諸君、我々と共に日々鍛錬に励もうではないか!

結局のところ、5αリダクターゼと受容体の活性次第、というところであるが、自己鍛錬程度でハゲるやつはどのみちハゲるのである。 なお、遺伝的にDHT受容体が敏感な(つまり、ハゲやすい)体質でも、フィナステリドやデュタステリドで5αリダクターゼの活性を抑制すれば、発生秩序的には自己鍛錬による脱毛効果を抑制できると考えられる。

その他

エロ=ハゲ理論の亜流として、「オ〇ニーをすると、亜鉛等のミネラルが無くなってハゲる」というものがある。 亜鉛は毛髪の成長に重要な役割を果たす元素であり、オ〇ニーによって一定量放出される。 また、亜鉛には5αリダクターゼの活性を抑制する作用があるとされている。 ここから派生して「オ〇ニー→亜鉛不足→ハゲ」なる俗説が出現したと思われる。

実際のところ、亜鉛不足が脱毛にどの程度寄与するのかは不明であるが、亜鉛補給くらいでハゲが改善するのであれば筆者がわざわざこのようなサイトを立ち上げることもない亜鉛のほかに5αリダクターゼ抑制作用がある物質としてイソフラボンが挙げられるが、大豆や豆腐を大量に摂取したからと言ってフサフサになるわけではない。そんな簡単な方法で改善するのなら、とうの昔にハゲは絶滅しているはずである。

結論

  • 気にぜずしころう!

デュタステリド

要約

  • AGAの原因となるジヒドロテストステロンの発生を抑制
  • フィナステリドと比べて、脱毛抑制効果が大きいとされている。要はフィナステリドの強化版 ただし、発毛効果はあまり期待できない。
  • ジェネリックあり、30錠6,000円程度で購入可能

概要

5αリダクターゼとテストステロンの結合を阻害し、AGAの原因となるジヒドロテストステロンの発生を抑制する。 作用秩序や効能についてはフィナステリドとよく似ているため、そちらも参照。

臨床結果から、デュタステリドはフィナステリドよりも効果が強いとされている。 関連する性質の違いは、次の通りである。

  • I型5αリダクターゼへの作用
    • 5αリダクターゼにはI型とII型が存在する。
    • フィナステリドが頭皮に分布するII型のみを抑制するのに対して、デュタステリドの場合はI型とII型の両方を抑制する。
  • 半減期
    • フィナステリドの半減期は6~8時間とされているが、デュタステリドの半減期は2週間程度とかなり長い。

日本では2015年8月にAGA治療薬として承認され、"ザガーロ"の名で販売・処方されている1。 2020年6月頃からジェネリック製品も発売されているため、手頃な価格で入手可能になった。

AGA治療薬として世界的に用いられているフィナステリドに対し、2022年時点でAGA治療薬として認可されているのは日本と韓国のみである。 有効成分デュタステリドについては、前立腺がん治療薬として世界各国で使用されている。

効果

幾つかの先行研究で、フィナステリドよりも効果が大きいことが示されている()。 一方で、性欲減退をはじめとする副作用の頻度もフィナステリドより高い。

(工事中)

種類

会社

先発薬を開発したGSK(グラクソ・スミスクライン)のほか、後発に沢井、トーワなど。

容量

0.1mg錠と0.5mg錠があるが、基本的に0.5mg錠でよいと思われる。筆者は0.1mgの取り扱いを見たことがない。

服用

1日1回、毎日同じタイミングであればいつ飲んでもよい。

注意

以下のいずれかに該当する場合、処方不可:

  • 20歳未満
  • 女性
  • AGA以外の脱毛症

また、服用中や服用後は次の点に注意が必要である。

  • 子作り中は休薬期間を設けることが望ましいとされている(データ上は影響がない)
  • 服用中止後6か月間は献血不可

購入方法

先発品は1万円/月程度でやや値が張るが、ジェネリック製品であれば6,000円/30錠程度で購入可能。 皮膚科やAGAクリニックで処方される。

クリニックによっては、"ザガーロ"や後発のジェネリック製品以外に、前立腺がん治療薬である"アボルブ"をAGA治療用に処方している場合がある。 有効成分は同一であるため同様の効果が期待できるが、アボルブをAGA治療用途で使用した場合、国内正規品であった場合でも医薬品副作用被害救済制度の対象外となるため注意が必要である。

ハゲる理由

本ページは、男性型脱毛症(AGA)に関する記事です。その他の脱毛症には必ずしも当てはまりません。 以下ではハゲ=AGAという意味で用います。

概要

  • ハゲ体質は遺伝する
  • ハゲ治療では、ハゲホルモンを生成する酵素の働きを薬で抑制する。(フィナステリド、デュタステリド)

遺伝

ハゲホルモン(ジヒドロテストステロン)の血中濃度や、毛根のハゲホルモンへの感受性は人によって異なる。 こうした体質は、遺伝によって決まる部分が多いようだ。 ホルモンがやたら多かったり、感受性が敏感だとハゲる。

よく言われる「母方の祖父から遺伝する」という話は、ハゲホルモンへの感受性が、X染色体の遺伝子によって決まることに由来している1。 しかし、常染色体にもハゲを誘発する遺伝子が確認されており、父親からは遺伝しない、というわけではない。筆者の父方の親戚男性陣は、全滅である。

遺伝以外の要因

生活習慣やストレスがAGAの要因になりうる、という話をよく目にする。 筆者の周りを見る限りでは、遺伝の方がよりクリティカルであるようだ。

参考文献

フィナステリド

概要

AGA治療薬の定番中の定番。

初期段階の方や、遺伝的に薄毛が懸念される予防目的の方はこれ一択。

効果は発毛というよりも進行抑制であり、劇的な改善が望める薬ではない。あくまで現状維持~微増が目標になるだろう。説明書にも「男性型脱毛症の進行遅延」とはっきり書いてある。 既に中等度以上の進行度の場合や、年齢が若くAGAの進行度が早い方は、フィナステリドだけで満足のゆく治療効果を得られない場合がある。

効果

各種サイトを参照。

種類

会社

先発薬を開発したMSDをはじめ、現在ではファイザーやトーワ等、様々な会社がフィナステリド錠のジェネリック薬を販売している。

基本的にどれも有効成分は同じである。長期服用を前提にするなら、4000~5000円/月程度で買えるジェネリック品が経済的。 メーカーによって効果に差があるとの報告もある1ため、どうしても不安なら先発薬にしておくのがよいか。 筆者はジェネリックを飲んでいたが、それなりに効果が出ていた。(現在はデュタステリドに切り替えている)

某サカ堂など個人輸入サイトを検索すると、上記よりも安い値段でジェネリックのフィナステリド錠が販売されている。 しかし、フィンペシアをはじめとする個人輸入品には偽薬が多く含まれており、ネット上でも効果が安定しない旨の報告が散見される。 また、個人輸入薬の使用は、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる。 フィナステリド(およびデュタステリド)はヘアサイクルを改善し、脱毛を抑制するAGA対策の肝であるため、筆者は正規品の使用を推奨する。

容量

0.5mg/錠と1.0mg/錠の2種類があるが、基本的に1.0mg/錠で問題ないと思われる。 というか、筆者は0.5mg/錠の取り扱いを見たことがない。 0.5mgにするなら節約するなら割って飲んでも問題ない。()によると、0.5mg/錠それほど効果は下がらないようだ(要出典)

服用

1日1回、毎日同じタイミングであればいつ飲んでもよい。

購入方法

AGA専門外来で処方される。 筆者としては、初回のみ診察を行い、それ以降は受付で国内正規品を処方する形態のクリニックを推奨する。 比較的安価であることと、高額な治療費を支払わされるリスクが低いことがその理由である。   AGAクリニックには、医療資格を持たないカウンセラーを多数雇い、違法な医療行為を行っているクリニックが存在する。 また、成分不明(実際にはミノキシジル)のオリジナル治療薬や"セラピー"治療の効果を強調し、患者の不安を煽りつつ高額な治療を行われる場合もある。 受付で処方する形態であれば、こうした悪質なクリニックに当たる可能性が低い。

最近は皮膚科や眼科でもフィナステリド錠の取り扱いがあるが、筆者の地元では若干高い(6000~8000円)。 AGA専門外来に抵抗がある場合、悪徳クリニックの不安がある場合はそちらでも可。

筆者の把握している限り、最安値は某南の3000円/月である。こちらで処方される薬はメーカー正規品ではないが、有効成分と治療効果は同様と思われる。

参考文献

トップページ

はじめに

AGA治療に限らず、すべての投薬治療には副作用を伴う可能性があります。

必ず自己責任で行ってください!

概要

はげ治療法考察ブログです。

残念ながらPorn要素はありません。

内容

筆者がAGAについて調べた内容を綴ります。

免責事項

当ブログの記事は、医療行為の推奨および助言を行うものではありません。 通院や治療は自己の判断のもとで行ってください。当ブログではいかなる責任も負いかねます。

方針